反りにくい戸襖ができました
反りでお悩みの方いらっしゃいますか? 反りの手直しで何回も足を運んでいませんか?
自然の素材である木材と紙材で作られ、リサイクル可能な環境対応製品。
富士産業が提案する、環境戸襖のオリジナルブランドです。
「ソラント」ポイント
- 反りにくい
- リサイクル可能
- 天然素材でエコロジー
- 住環境にやさしい
- 仕上がりがきれい
「戸襖ソラント」は、自然の素材である、木材と紙材で作られたリサイクル可能な「環境対応製品」です。また、富士産業の『組子式』の技とノウハウを生かし「反り、ねじれに強い」のが特長です。
近年需要が増えている戸襖(とぶすま)。日本家屋はもちろんマンション、アパートにも多数の使用を頂いています。和室だけでなく洋室にも活躍する可動式の部屋と部屋の境の「動く壁面」。近年、話題になっているリフォームの場合にも、壁紙の張替えと同時に「戸襖ソラント」は室内と全く同じ壁紙での張替えが可能です。
襖屋の感覚で「反り、ねじれに強い戸襖ができないか?」と建具問屋さんから要望をいただき、框に鉄芯を入れるなど様々な工夫をしてまいりました。
和室側の紙が引っ張る強さと廊下側のクロスが引っ張る強さのバランスが異なります。紙は水の濡らすと伸び、乾くと強く引っ張ります。また、クロスは水に濡らしてもほとんど変化がありません。そのため、バランスを崩し反りの原因となります。さらに、廊下側と和室側の温度や湿度の変化も加わりさらに難しくなり半ば諦めていました。
そんな折、某製紙メーカーさんから建材では使わない材料で水分を通しにくい板紙(MBボード)を紹介してもらいました。MBボードは、室外で使用されるポスターの板に使われ、雨ざらし日ざらしでも反らないと聞き、試験をしてみると反りの量が軽減されました。
原点に戻り、この板紙と組子を組み合わせてみたところ、反りづらく、反ったとしても組子の原理で反りが矯正されて元に戻ることが分かりました。
12mmの組子を縦横に入れ、そこから1本ずつ抜いていきながら何度も試したところ、縦4本、横100ピッチで反りに対応できることが分かりました。
この実験結果を基に製造した戸襖がソラントです。
ソラントは、施工後の反りが非常に少なく、反ったとしても組子の特長で元に戻るためご好評をいただいておりました。
近年、日本の夏はかつてないほど高温多湿となり、さらに反りにくい商品が求められるようになってきました。
そこで、ゴム動力で飛ばすプロペラ飛行機の模型の羽は、竹ひごと薄くて柔らかい板でできていて、ねじれても元に戻りやすい柔軟性のある構造になっていることに着目してみました。
この原理を戸襖に応用してみることにしました。
より弾力性のある細い組子を数多く入れてみることにしました。
実験を繰り返し、縦4本(9mm)、横45ピッチ(6mm)の組子で非常に柔軟性のある桐材を使い、一層「反り、ねじれ」に強いものになることが分かりました。
日本の風土は四季折々の変化が激しいこともあり、反らない戸襖を製作することは困難で、このことに順応するために古来から組子式(組子同士が矯正する)が使われてきました。
組子式の技法と現代の素材の良さを活かし「反り、ねじれ」により強い戸襖を製作しました。
ぜひ一度お試しください。
戸襖「ソラント」商品特長
反り、ねじれに強い「ソラント」
『組子式』の技が生かされたソラントの骨組み。
戸襖ソラントには、富士産業のこだわりの『組子式』のノウハウが詰まっています。
和襖に用いる『組子式』を基本に、より細かい格子の骨組みを採用した「ソラント」独自の組子。もちろん、1本1本丁寧に、手作業で組んでいきます。
丁寧に組子式で作られたソラントは、従来の戸襖に多かった反りが非常に少なく、多くのお客様にご好評頂いている人気商品です。
移住区間を区切る戸襖は、両面の紙質が違うため和襖よりも反りやねじれが生じやすくなります。これを解消すべく開発された戸襖が、富士産業オリジナルブランド「ソラント」です。
「ソラント」強さの理由
- 薄い木材を重ねて圧縮して作られる1本の木材『LVL材』を使用し、骨組み1本1本の強度が向上
- 『組子式』の技術を用い、和襖より細かい組子とねばりのあるやわらかい桐材を採用することにより、バネのようになり反りを矯正
- 水を通さない『ポリサンド加工』した『MBボード』を使用することにより反りを軽減
環境への配慮
アルミ箔を使わない耐水強化紙で作成されたソラントは、リサイクル可能な環境対応商品です。
骨組みや枠『チップボール紙』や『MBボード』といった芯材は、全て天然素材で作られているため、リサイクルが可能。
また、丈夫で長持ちする骨組みは、襖紙を貼り替えるだけでリフォーム可能、使い捨てにならないことも環境に優しい理由のひとつです。
さらに、さまざま行程で発生する木くずは、機械ごとに取り付けられたバキュームで吸い取られて一カ所に収集。木片についても、専用回収ボックスが行程ごとに設置されるなど、ほとんどがリサイクルされるよう、システムが整えられています。
戸襖「ソラント」製造工程
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- 01クデ全自動NCラジアルソー
組み子に必要な「クデ」(欠け目)をコンピュータ設定により自動で削り出します。
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- 02組子・組立
一本一本を金槌で丁寧に手作業で打ち込みます。
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- 03デジタルパネルカット
狂いの無いデジタル数値入力によりカットします。0.5㎜からの対応ができる安心の機械で対応しています。
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- 04コールドプレスライン
均等に圧力をかけ、圧着します。
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- 05NC自動角穴加工機
パソコン入力をし、寸法通りの丸・角・小判型の穴加工をします。
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- 06自動大手貼機
短時間で建具に大手を取り付けます。
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- 07NCドア加工機
コンピュータ制御にてあらゆる金物・蝶番に対応する精密な加工が可能です。
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- 08クロス・襖紙カット貼り仕上げ
工場内の一貫仕上げにて、壁紙・クロス・襖紙など、貼り加工まで対応する事が可能です。
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- 09検品・梱包
専任の検査員により最終チェックが行われます。検査が終わると「検印」が押され、全国に出荷しています。